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‟甘噛み"の適切な対応方法を知ろう!

飼い主さんに対する子犬の甘噛みは、
多くの子犬の飼い主さんが抱える悩みの一つです。

飼い主さんに向けられる甘噛みのほとんどは遊びの一環として行われ、
子犬や若い犬ではよく見られる自然な行動です。
家に来たばかりの子犬では、人に痛みを与えるほど噛む力が発達していないため
飼い主さんが問題視せず甘噛みを容認してしまうことも少なくありません。

しかし、成長に伴い子犬の噛む力強くなることで、それまで容認していた甘噛みが
飼い主さんにとって受け入れられなくなってしまうことケースが多いです。

そのため、飼い主さんは子犬を飼う前から甘噛みに対する正しい知識を持ち、
子犬が家に来てからの適切な対応方法を理解しておく必要があります。

そこで今回は、飼い主さんに対する甘噛みの抑制方法について、
適切な対応と管理方法についてご紹介します。

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飼い主にとって不適切な学習を予防しよう!

飼い主さんを甘噛みするのは、子犬にとって遊びの延長で
自然な行為です。
そのため、飼い主さんが困らないように、甘噛みをして困るもので
遊ぶ経験をさせないように対応しなければなりません。

もともと狩りをしていた犬は、遊びを通して狩りを模倣しその狩猟本能を満たしているため、
獲物である小動物を連想させるような素早く動くもの対し犬は噛みついて遊ぼうとします。

飼い主さんに対する甘噛みについても、日頃飼い主さんが何気なく行っている事が、
子犬に獲物の動きを連想させ噛んで遊びたい気持ちを助長させてしまいます。

そのため、以下に挙げたような子犬との接し方に注意し、
子犬が飼い主さんに対し甘噛みをすることを学習させないように対応しましょう!
 
・人の手や足などの体の一部を使って遊びに誘わない
・痛いからといって手袋をはめた手で遊ばない
・子犬と接する際は、裾の広いズボンや袖の広い服などひらひらと動くような服装を控える
・髪の毛が長い場合は犬の届かない位置で結ぶ
・子犬が手を噛み始めたとき手を使って止めさせようとしない(手は後ろに組む)
・頭や顔など口に近い部分を激しく撫でない

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飼い主にとって望ましい行動を教えてあげよう!

子犬にとって、甘噛みをして遊ぶことは自然なことです。
そのため、飼い主さんが困らなくなるように
日頃から望ましい行動を子犬に教えてあげましょう!

①手からご褒美をあげる
 人の手に甘噛みをする子犬は、人の手を噛んで遊ぶ対象と学習してしまっています。
そのため、「飼い主にとって不適切な学習を予防しよう!」でも説明したように
手を使って遊ぶことを避けるのと同時に、手から食べ物をあげることを日頃から習慣づかせることで、
人の手は噛んで遊ぶ対象ではなく食べ物が出るところと認識し、甘噛みを減らすことが出来ます。

子犬の頃から、

「名前を呼んで飼い主さんに注目したら手からご褒美を与ええる」、
「名前を呼んで飼い主さんのもとに来たら手からご褒美を与える」

などのトレーニングを行っていけば、甘噛みを減らすだけでなく飼い主さんに対する
期待感も高まり、成犬になっても効率よくトレーニングを行うことができます。
 
②体を触らせる練習をする
 飼い主さんが子犬の体を触ろうとした際、遊びと勘違いして甘噛みをしてくることがあります。
特に顔周りや口元などを触ることは子犬の甘噛みを誘発しやすいのですが、
子犬を抱き上げたり健康チェックをしたりする際には、子犬の体を触ることは避けられません。
そのため、日頃から片方の手でご褒美を与え、そのご褒美を食べることに意識している際に
反対の手で子犬の体を触ることを練習しましょう。
この際、体を撫でるときは子犬を興奮させないように優しく、静かに撫でるように心がけましょう!

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噛んで遊びたい欲求を満たしてあげよう!

日頃から、子犬の噛んで遊びたい欲求を十分に満たしてあげることで、
飼い主さんに対する甘噛みを減らすことが出来ます。

子犬に噛んでも良い機会を与えるときは、子犬が単独でおもちゃを噛んで遊ぶ場合と
飼い主さんと一緒におもちゃを噛んで遊ぶ場合があり、
それぞれの場合で適切なおもちゃを使用する必要があります。
 
① 子犬が単独で遊ぶおもちゃを使う
 
 子犬が単独で遊ぶおもちゃは、破壊して飲み込んでしまう恐れがない
壊れにくいおもちゃを選ぶようにしましょう。
 しかし、子犬はまだ噛む力が弱いため、あまり固すぎるおもちゃを与えてしまうと
噛んで遊ぶことを楽しむことができません。
 また、口に入らないおもちゃを選んでしまっても噛むことができず
遊ぶことを楽しむことができませんが、小さすぎると飲み込んでしまう危険性があるため、
使用するおもちゃの大きさにも注意する必要があります。
 子犬が単独で遊ぶおもちゃを選ぶ際は、次のようなことに注意して選んでみましょう!

・壊れにくいゴム製のおもちゃ
・飲み込まない程度の子犬が咥えられる大きさ
・中に食べ物が詰められるもの

おもちゃ①.jpg

② 飼い主と一緒に遊ぶおもちゃを使う

 飼い主さんと一緒に遊ぶおもちゃは、飼い主さんの手に子犬の歯が当たらないように、
以下の写真のような子犬が噛む部分と人が持つ部分が分かれているものを選びましょう。
 飼い主さんと一緒に遊ぶおもちゃは、与えたままにしてしまうと
破壊して飲み込んでしまう危険性があるため、飼い主さんが一緒に遊ぶとき
だけ使用するようにし、遊び終わったら必ず片づけるように心がけます。
 遊んでいる最中に子犬が興奮しすぎた場合は、
一度遊びを中断してこぬが落ち着いてから再開しましょう。

 
おもちゃ②.jpg

体罰は使用しない!

子犬が甘噛みをした際に、「叩く」、「地面に押さえつける」、「口を閉じたまま抑える」
などの体罰を使って止めさせようとすると、子犬が興奮してしまい
更に甘噛みを助長させたり、飼い主さんに対して恐怖心を抱いてしまい
甘噛みどころか本気で咬みつく攻撃行動へと発展させてしまうこともあります。

子犬にとって、甘噛みな遊ぶの一部なので、いくら飼い主さんが困ることとはいえ
体罰を使って甘噛みをやめさせることは絶対に避けましょう!

もし、なかなか甘噛みが治まらなく罰の使用を試みるのであれば、
子犬がびっくりするような音を使用すると効果的ですが、
噛む行動をやめたときには必ず褒めてあげることが重要です!
 
① 人の手への甘噛み
  人の手に歯を当ててきたら「痛い」などの言葉を大きな声を発し、
手を背中の後ろへ隠しましょう。
 再び手を出したとき、人の手を噛まなかったら褒めてご褒美をあげ、
子犬が噛んでよいおもちゃなどを与えたり、飼い主さんが一緒に
おもちゃで遊んであげるようにします。
 飼い主さんが一緒におもちゃで遊ぶ際も、おもちゃではなく飼い主さんの
手に歯を当ててきたら、即座に遊びを中断しておもちゃを飼い主さんの後ろに隠しましょう。

 ② 洋服への甘噛み
 ズボンの裾やスカートへの甘噛みの場合は、空き缶に石を入れ振るなど
大きな音がするような道具を使用すると効果的です。
 空き缶を事前に用意し子犬が甘噛みをしてきたら、子犬が見えないように
手で隠しながら空き缶を鳴らし、大きな音でびっくりさせ甘噛みをやめさせます。
 再びズボンの裾やスカートを見た際に甘噛みをしなかったら、褒めてご褒美を与えましょう!

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